新春の「ブラタモリ」を観た。

昨日、2020年最初の「ブラタモリ」を観た。
オープニングがちょっと面白かったので、書く。

場所が浜名湖なので、
鰻丼を食するところから始まるのだが、
横のアナウンサーが、
「わあ」
とか大きい声を出してしまい、
タモリ氏に
「うるさい」
と言われるのを2度繰り返したのだった。

食リポの見過ぎだと思う。
あれは、バラエティタレントの仕事であり、
食のシーンがあったからと言って、
必要不可欠なものではない。

というか私は苦手だ。

アナウンサーというのは、
沈着をもって報道するのが仕事であり、
プロデューサーにコーヒーを浴びせたことを
自慢げにバラエティー番組語るのとは違うと考える。

件のアナウンサーが健全にアナウンサーの道を進むことを祈る。

YOUTUBE界隈

前回、仕事中「前面展望」シリーズを見ていると書いたが、
この2.3日「中田敦彦YouTube大学」を少し見ている。

確かに、なにがしか頭を使いつつ作業したくなる瞬間が、
あるわけで、
とはいえ、ワイドショーのようなスキャンダル報道を
見たいとは思えない。

だいたい、冬なのに桜の話はどうでもいいよ。
情けない話だしね。

そんな時たどり着いたのが、
ヨビノリたくみ氏だったり、中田敦彦氏だったりする。

ヨビノリたくみ氏を早く知っていれば、
もう少し数学得意だったのに、とか、
「サピエンス全史」の解釈は、中田敦彦氏とはちょっと違うなあ、
とか思うけれど、
まあまあ面白い。

YOUTUBEというか、動画共有サービスに、
もう少し、大人向けのサービスがあってもいいと思う。

若い方々に咀嚼音動画が受けているらしいが、
いや年な物であまりピンとこない。

で、堀江貴文しの奮闘ぶりを見て思ったのだ。
宮崎哲弥氏とか本郷和人教授とかYOUTUBEに出てきませんか。
ブルーオーシャンがあるかもですよ。

なにごとにも良し悪しはある話

YOUTUBEの前面展望シリーズを観るのが好きだ。
「前面展望」とは、列車の運転席の後ろから、
ただただ、前方の景色を写し取るという、
まあ刺激の薄い動画のことを指す。

バスや自動車でも可能なのだが、
列車のが一番好きだ。
仕事中に作業動画として、
流しっぱなしにしておいて、
日本全国(海外でもよい)を旅行した気分になれる。
環境動画の類ですね。

が最近これにもいい作品と
そうでもない作品があることに気付いた。

そのうちのいくつか書く。

4K動画が良い。
巷では4Kテレビが画像が暗いとの理由から、
あまり売れてないらしいが、
こと前面展望だと、画は細かければ細かいほどよい。
ちょっと気になったシーンを巻き戻して確認するには、
画は精緻でなくてはならない。
あれ、あんなところにあるはず神社が、見えないでは悔しい。

駅名表示がある。
うん、撮ってくれているだけでもうれしいんだよ、確かに。
でも作業中なもので、
つい見落とす場面もある。
そうなると、場合によってはちょっとパニクる。

以前、埼京線から湘南新宿ラインの動画を見ていた時のこと。
少々席を外して戻ってみると、
画が、高架じゃない!!!!!!、でビビったことがある。
よく見ると、西大井駅付近まで、再生動画をスクロールさせて
いたようだったのだが。
なので、ただで見ていて申し訳ないのですが、
動画を取られた方々、テロップで駅名を入れてくれると
喜ぶやつがここにいます。
よろしくお願いいたします。

ラーメン

昨日、晩ごはんとしてラーメンを食べに行った。
いや、美味しかった。
妻と娘が食べた店名を冠したラーメン、
一口すすらせてもらったが、
細麺に絡んだとろみのついたスープの味、
いや名作だった。

そして、私の食したつけ麺、
辛味のスープ、
担々麵風でもなく、台湾ラーメン風味でもなく
まごうことなくオリジナリティ抜群のスープに
このために開発された太麺、
これが大傑作だったのだ。

が、それなのに。
日曜日のディナータイムなのに。
お客さんが少ない。

なぜだろう、とは思ったものだが、
個人的には、結論がある。

寒い。
体感温度としては、もう5度は暖めた店内であってほしい。
ラーメンができるまで、震えて待つのはちょいとつらい。

補足としては、
椅子に背もたれがあればなあとか、
床が少し粘つくのも嫌だなあとか、
店内のルーメンが低いとかもなんとかしてくれたら、
とかも思った。

とはいえ、こんなこと食べログに書くなどという気にはならない。
どうしたものやら。

 

 

写真集のはなし8

 

山本ゆか里写真集「カルバドスの日」
山本ゆか里・遠藤正

A4版;108ページ
出版社:集英社
シリーズ名:週刊プレイボーイ特別編集
発売日:1982/8/20
サイズ:28.4×20.7×0.8cm

ネット上で写真集について語るなどというのは、
隙間産業でしかない。
じゃあ、どんな評論が流行っているかと考えてみたが、
アニメは鉄板の一つといえよう(偏見かな)。

金田伊功氏について語るアニメのファンは多い。
彼の独特の作画スタイルは「金田パース」などという。
金田伊功氏は一作たりともアニメの監督をしていないにも関わらず、
Wikipediaの彼の項目は、
スクロールバーのノブが細くなるほど記載があり、
山田玲司氏のヤングサンデーにおいては、
漫画家の本業を活かし、
絵を起こした上で、嬉々としてトークを広げていたりする。
うらやましいですね。

女性写真家にも独特のタッチを持つ人はいる。
例えば、遠藤正氏だ。

少しピンボケ風味。
晴天なのに曇っている感じ。
深く腰掛けた女性が大股広げて佇む様子。
後ろ向きの女性がセミロングのスカートを捲り上げ、
お尻丸出しのポーズ。
そして、「藁」。

デイヴィッド・ハミルトンぽくないか、
と思った方、ある意味正解です。
しかし、あんなに過剰に紗をかけている感じではないのだ。
なんていうか、若干揺れている感じかな。

どうしてこうなったのか疑問だったのが、
竹書房から1992年に発売された「NUDE 25years of Works by Tadashi Endou」
のあとがきを読んで一部理解できた気がする。
右目を失明しているとのことが記載されている。
なるほど、とちょっとだけ思う。

女性を深く腰掛けさせるのも、
「藁」の上で女性のポーズを次々と変えさせるのも、
彼なりの立体感なのだと思う。

遠藤正氏の最も知名度の高い作品は、
島田陽子氏の「Kir royal」(1992)であろう。
ただし、この作品は代表作かといえばちょっと違う。
1990年代は、印刷技術が向上し、
彼の持ち味が薄れていっているように思う。

良ければ、1980年代の写真集を入手してください。
独特の「遠藤ポーズ」で語り合いましょう。
岡山で古本屋しています。

本のこと

飛鳥新社文庫版で発売されている
上念司 氏の「経済で読み解く日本史」 が面白い。

歴史学科を卒業なんぞしてしまった、私の視線からすると
つい『応仁の乱―戦国時代を生んだ大乱』でおなじみ、
呉座助教に賛同したくなったりするのだが、
その視線の違いから、目を背けないようにしたい。

もちろん異見はある。
貨幣の供給量の分析は正しいのだろうが、
幸不幸をインフレ/デフレで考えるのは
正しいかどうかには疑問がある。

今日はこんなところで。

桶狭間について 2

桶狭間の戦いには誤解があった、と以前書いた。
要は、織田信長の軍勢が今川義元の軍勢を上回っていた、
ということだった。

勘違いのフェイズはいくつかある。
今、愛知県VS静岡県の人口を考えるところから、
考察を始めなかった現代人にも問題がある。
ねえ、静岡県三河地方が涵養できる人口から考えて、
今川義元の配下に25000~45000の兵力(Wikipediaより)があるなんて無理ですよね。

さかのぼって、江戸時代の戯作者にも問題があった。
小瀬甫庵(「太閤記」「信長記」)、川角三郎右衛門(「川角太閤記」)。
武内確斎(「絵本太閤記」)に代表される面々のことだ。
彼らは、綿密な取材より、庶民受けを狙って執筆した。
その結果、少人数の兵力が多勢を打ち破るのが、
ウケが良かったのだろう。
有り得ない兵力比を書いてしまった。
ただし、彼らには同情の余地はある。
平家物語以降のいわゆる軍記物語の素地で書いているだけとも言えるからだ。
中国の「史記」に始まる正史とは異なる。
これについては、是非ともそのうち考えてみたい。

しかしながら、「信長公記」を信ずるならば、だ。
織田信長今川義元も間違えていたのだと思う。
つまり、彼らでさえも今川勢のほうが、兵数が多いと思い込んでいた、
と考えている。

その事情に関しては、次回書いてみたい。